・・・そんなことはありません!
上の表を見ておわかりのようにこの表の区分けにはかなりの幅があるので、あとはこれに参考にして蔵元がそれぞれの考え方で決めているのが現状です。
例えば精米歩合が45%と表示があっても「吟醸」として出荷する蔵。
又は精米歩合50%表示で「大吟醸」(=これは全く問題ありません!)として出荷する蔵。
60%以下なのに「普通酒」の蔵。
その蔵によって酒造りのポリシー、コンセプトに色々と違いがでてくる、というわけです。
(当然、主要原料米によっても明らかな違いが出ます)
・・・なので、「“大吟醸”はどの蔵元もだいたい同じ風味」・・・なんてことはあり得ないわけですね。
精米歩合とは、白米に対しての玄米重量の割合を言います。
つまりラベルに精米歩合60%と記載された場合、100kgの玄米を精米した時に白米が60kg、ぬか米が40kg出来た場合をいいます。
(米の表層部を長時間にわたり丁寧に削っていきます)
米の表層部には、たんぱく質・脂肪・無機質などが含まれています。
これらは香味や色調などお酒を劣化させる成分が多く含まれている為、日本酒の原料として使うときは、精米によって表層部を削り、これらの成分を少なくした白米を使うのです。
ちなみに各ご家庭で食べているお米は、精米歩合が90~95%程度の
白米ですが、清酒の原料とするお米は一般的に精米歩合が75%以下の
白米が用いられています。
*平成15酒造年度の全国平均精米歩合は66.6%に対し新潟県の平均精米歩合は58.5%! ほぼ吟醸並みの精米歩合です。(これはすごい!)